浸漬性肺水腫の予防と原因

いよいよこれからシーズン突入ですが、その前にこのお話を…

最近、ダイビング中に溺れるなどしていないのに肺に水がたまる肺水腫で亡くなったと疑われるケースが国内で複数、確認されています

肺胞の周りにある毛細血管から血液中の液体成分が肺胞内へ滲み出す状態を指します。
これにより肺胞の中に液体が溜まり、肺での酸素交換が阻害され、呼吸が困難になります
特に50代~60代の方が全体の6割以上

高血圧
→血管への圧力が高いため、肺の毛細血管が圧迫されやすい
水中で寒さを我慢して、血の巡りが悪くなる状態
→体が冷えることで血管が収縮し、肺の血流が増加してうっ血しやすくなる
水中での激しい動き
→血流が促される為、余分に肺への血流が増える
水分の取りすぎ
→当然、血液内の水分量が多いと、肺に水が溜まりやすくなります。よって前日の多すぎる飲酒で体内の水分量が多くなってるのは良い状態ではありません

特に浮上中での発症が多いです

安全停止中に突然、強い息苦しさを感じることがある
●残圧が十分あるのに、息が吸えないように感じる
●エグジット後も息苦しさが続き、咳やピンクがかった痰が出ることがある

・高血圧の方はしっかり治療してダイビングに臨みましょう
・ダイビング前の喫煙や前日の飲酒過多はしない
・水温に合った防寒スーツを着用し、締め付けが無い自分の体に合ったものを着る
・中性浮力スキルをしっかり習得し、水中で無駄のない動きで移動する
・普段から健康に気を付け、心当たりのある方は食生活を見直しましょう

ダイビングは楽しいアクテビティですが、やはり何かあったら対処が難しい「水中」と言う大自然の中でのアウトドアスポーツです
慣れてきた頃が一番怖いので、今一度色々と見直して安全に楽しみましょう

●MAX DIVE バリさん のHP ➡ コチラ
●「肺水腫のメカニズム」 DANのHP ➡ コチラ

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