
お店のカウンターテーブルの上に敷いている、ビニールシートを交換しました
ついでに中に入れてた、商売根性むき出しのチラシ等も抜いてシンプルにしました(笑)
PCを置いた時のコード類を通す穴がぽっかり空いてたので…

ヒマワリの絵ハガキでふさぎました

逆サイド側にはこちら(^^)
ダイビングショップなのになんで波乗りの絵なんだよって堅い事言わず聞いてください…(^_^;)
ちょっとした歴史のお話
まずこのサーフィンの絵、実は「版画」で、版画と言えば日本作家かと思いますが、描かれたのはイギリス人のチャールズ・ウィリアム・バートレットさんがハワイに滞在してた時の作品を版画にしたものでなんと1918年と1919年の作。モダンですね〜

バートレットさん、鎌倉にも来てくれてるんですが…この方、いわゆる「新版画」を世に出した版元の渡辺庄三郎さんに売り込んだイギリスの画家だったんです
この新版画と言うのは、明治から大正期にかけて、浮世絵の復興を目指した版画の新しいジャンルで、渡辺庄三郎さんはヨーロッパを中心に始まった国際的な美術運動「アール・ヌーヴォー期」に海外へ浮世絵を持ち出し、ジャポニスム文化を再燃させたた仕掛け人で、横浜流星君のドラマで流行りの蔦屋重三郎の国際版的なお方

このバートレットさんの影響を受けて、新版画のジャンルに乗り出したのが、真ん中の絵ハガキ「相模国七里ヶ浜の月光」の作者 川瀬巴水(かわせはすい)さん

この神奈川の方ならお馴染みの景色、オーバーツーリズムで問題の海沿い国道134号線沿い「鎌倉高校前」辺りからですね(^^)
そしてこの川瀬巴水さんの絵は、皆さんがお持ちのiPhone…いわゆるアップルコンピューターの共同創業者であるスティーブ・ジョブズが子どもの頃、友人宅で見た川瀬巴水作の新版画の印象が、その後の美的センスや製品作りに影響を及ぼしたであろうと言われています
川瀬巴水の浮世絵はホント素晴らしいので、検索してみてください
でもそのルーツは、イギリスの画家が若き頃見て育った故郷の原風景から始まり、画家修行時代に出会った初期の日本の浮世絵に影響され、そして独自のタッチで描く作品が出来上がり、それをまた日本の新しいジャンルを求めていた画家に引き継がれた…訳です
歴史は繋がり、そして巡って行く訳ですねぇ

と言う事で綺麗になったカウンターテーブルで、歴史を感じながらのログ付けお楽しみに(^^)/
おしまい