2025年7/21の海の日は
中級者ダイバーの方向け「神子元ダイビング対策講習」を開催いたしました
一度は行ってみたい「神子元」
ハンマーヘッドシャークが見れる海と言う事で、もはや世界的に有名なポイントとなりました
しかし噂通りの激流ポイント
ドリフトダイビングスキルは必須ですが、それに加えて様々なスキルも必要になってきます
今回は基本的なダイビングスキルの確認と、万が一トラブルに遭遇した際の対処方法を練習しました

潜降・浮上スキル
当然神子元では自由潜降になります
耳抜きスキルは完璧にしておかないといけません
また潜降・浮上中の際のBCDの浮力コントロールも必須です
ウェイト任せの潜降や、速度コントロールが取れていない浮上は非常に危険です
BCDの操作は勿論、肺を使った浮力コントロールの重要性をお伝えしています

神子元では、潜降中にチームとはぐれてしまうケースがあります
開始時から既に水中が流れている場合があるからです
そんな場合はヘッドファースト姿勢で潜降していきます
文字通り頭を下にした姿勢でキックで素早く潜降します
迅速な耳抜きスキルは勿論、目標へ向かって潜降する目線や効率的なキックが必要となります
まずは水底で逆立ちしてみて、ヘッドファースト姿勢を確認しましょう
そしてまずは兎にも角にも「中性浮力」です
神子元では中層に居続けられるスキルが必須です(一度も着底しない場合があります)
安全停止や浮上・潜降、移動…どんな時にも必要になるこのスキル
まずはしっかりとホバリングが出来るかの練習です
出来れば「トリム(水平姿勢)」で行い、流れに対して流線形にして出来るだけ水の抵抗面積を少なく浮くことが重要です

ダイビングエリアには、ダイバー用のボートは勿論、釣り船など色んな船が水面を行きかいます
万が一チームとはぐれた場合は、自力で水面まで戻らなければなりません
その際は必ず水中から「フロート」を上げてから、水面に戻ります
ボートに「これからダイバーが浮上しますよ」と言う合図です
フロートを上げておけば、水面に上がってから船と衝突する危険は避けられますので、必ず身に着けておきたいスキルの1つです

フロートを水中で膨らまし、水面へ上げた後は「リール(スプール)」を巻き取りながら浮上していきます
浮上速度も抑えながら、ラインをぴんと張り続ける事で、水面にしっかりとフロートを立たせることが出来
このように水面からフロートが見えるように浮かべます

そして自分自身が水面に到着して乗船する前には、これらの装備をコンパクトにまとめてからボートに戻る準備を素早くしておかなければいけません
ラインを長くのばしたままボートに近づくと、スクリュー等に巻き込まれる危険性があるからです

最後は移動の練習です
これまた万が一はぐれた時には、ダイビング前にブリーフィングで聞いたエキジットエリアに向かう「方角」へ自力で移動しなければいけません
神子元周辺はかなり複雑な流れが入り混じっています
流れに身を任せていると、予定していなかったエリアに流され、最悪な場合速い潮のエリアに入ってしまうと、かなりの沖まで流されてしまいます
よってナビゲーションは「ガイド任せ」ではなく、はぐれた場合の事を考え、自力でその方角まで泳ぎながらコンパスを見て方角を確認しながら、泳ぎ続けるスキルが必要となります
深度と方角を維持しながら決められた時間を移動します
この様な「神子元ダイビング対策練習会」を随時行っております
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