疫病退散を祈願した祇園御霊会が起源といわれる八坂神社の祭礼・祇園祭
日本三大祭りのひとつで、クライマックスが絢爛豪華な山鉾巡行で前祭(7/17)と後祭(7/24)に分かれて行われます

7/22
後祭の宵々山(よいよいやま)


巡行前の「宵山期間」に「動く美術館」ともいわれる各山鉾の飾り付けや御神体を近くで見ることが出来ます

後祭の宵山期間では夕方から11基の山鉾に駒形提灯(こまがたちょうちん)が灯され、囃子方がいる北観音山・南観音山・大船鉾・鷹山で「祇園囃子:ぎおんばやし」(コンチキチン)が奏でられます
メインが24日なので
21日 宵々々山
22日 宵々山
23日 宵山
24日 山笠巡業
…となります
なので
21日 クリスマス イブイブイブ
22日クリスマス イブイブ
23日 クリスマス イブ
24日 クリスマス
と言う事になります(^^;)

八坂神社に祭られている神様は
素戔嗚尊:すさのおのみこと(お父さん)
櫛稲田姫命:くしいなだひめのみこと(お母さん)
八柱御子神:やはしらのみこがみ(その子供達)
でこの三柱(みはしら)が、祇園祭の期間中、神輿に乗って八坂神社から四条御旅所(上の写真)へと向かい、7日間留まるのが「神幸祭:しんこうさい」の前祭
神幸祭の後、氏子区域を巡行した神輿は八坂神社へ戻るのが後祭の「還幸祭:かんこうさい」と言う事になります

そして24日
三柱が八坂神社に戻られる前に、道を清めるのが「山鉾」の役目

後祭りでは11基の山鉾が巡業します

各山鉾には、ご神体が乗ります
例えばこれは、橋弁慶山で御神体は弁慶と牛若丸
ご利益は「心体健康・厄除け」と山鉾に寄ってご利益が変わります

こちら浄妙山の山鉾のご神体は平家物語の宇治川の橋の上での源平合戦の先陣争い様子が再現されています
これらご神体を疫病退散や厄除けを目的として祀る訳ですが、神様が巡行する道を清めたり、厄神を集めて町から送り出す役割を持つとされ、各山鉾の御神体もその起源にちなんだご利益を持ちます
祭りの中で山鉾には人々をあっと驚かせるような華やかな趣向を凝らすという「風流」が背景にあった為、このように鉾ごとに謡曲の話を題材にした人形を置くなど、色々と派手に装飾されているのがその理由と言われています
因みにこの浄妙山のご利益は「勝ち運」

山鉾巡業の見どころは「辻回し」
巨大な山鉾が交差点で90度方向転換する見せ場で、長い割竹を敷いてその上に水をかけ、山鉾を滑らせながら回転させることで行われます
そして夜になるといよいよ三柱が八坂神社にお帰りになります

馬に乗った「久世駒形稚児:くぜこまがたちご」は神幸祭・還幸祭で素戔嗚尊の神霊をのせた中御座神輿を先導する重要な役目

ご一行は、四条通を進み、突き当りの八坂神社まで向かって、お祭りは終了です
最後まで色んな儀式があり、とにかく携わる人も多くスケールが大きいですね
一度は見られたほうが良いかと思います
と言う事で、来年はこのお祭りに絡めて、京都ダイビングツアーを組もうかと思ってます
お楽しみに!